フレイル予防~みなさんで楽しく運動しましょう!~
寒い日が続いていますが、少しずつ日差しのあたたかさを感じる季節となってきましたね🌞
2月22日 地域の文化センターにて、原田PTによる「フレイル予防」の講習会を開催させていただきました。フレイルとは、体力や気力、認知機能など、からだやこころのはたらきの低下によって、要介護に陥る危険が高まっている状態をいいます。
フレイル予防をはじめるのは何歳からでも遅いことはありません!
フレイルを予防するためには、「食べて、動いて、人とつながること」が重要な三大柱です!運動だけ、栄養だけではなく3つをそろえることを意識して習慣化していけるといいですね。
三大柱の中でも、今回は『運動』についてお伝えさせていただきました☺ 骨や筋肉を維持するためには、散歩やウォーキングにすこしの筋トレをプラスするのがおすすめです。運動の目安や、運動のポイントをお伝えしながら、参加してくださった方々と一緒に運動を行い、日常生活に取り入れやすい、座ったままでもできるストレッチや運動をお伝えしました。
フレイル予防は、運動を習慣化していくことが重要なので、ご自宅でもぜひ継続していただければと思います。みなさんで一緒に運動する楽しさも体験していただけたと思います🎵
このような講習会を通して、地域のみなさんがいつまでも元気に過ごせるように
寄り添った活動をしていきたいと考えております。
~管理栄養士とWOCの連携について~月刊*ファミクリWOCかわら版4月号_vol.18
WOC(ウォック)とは、褥瘡をはじめあらゆる創傷とストーマ、失禁分野について専門性の高い看護を実践できる看護師の通称です
2022年4月(Vol.18)
新年度が始まりました🌸今回は、当院の管理栄養士、青山祐子さんの登場です!
青山さんとは在宅の褥瘡保有患者さんの情報を共有し、少しでも改善するように日々検討しています。
1.在宅患者訪問褥瘡管理指導をおこなった結果
当院では2021年4月より『在宅患者訪問褥瘡管理指導』を行っています。
(詳細はこちらのブログもどうぞ→ 在宅患者訪問褥瘡管理指導を始めます)
d2( 真皮までの損傷 )以上の褥瘡がある方を対象に医師、管理栄養士、WOCがチームを組んで褥瘡対策に取り組むものです。今回は1年間の取り組み状況、実際の指導内容の紹介をしたいと思います。
この1年間で在宅患者訪問褥瘡管理指導を行った方は7名でした。
褥瘡がある方は、元々の病状が深刻な方や栄養状態が悪い方も多いため、全員が治るというわけではありませんが、改善に向かった方、治癒した方は3名いました。
カンファレンスは2〜3ヶ月に1回行います。その間にも毎月、医師・認定看護師・管理栄養士がそれぞれ訪問指導を行っています。褥瘡のケアはご家族だけでは不安なことや分からないことが多いと思います。いろいろな専門職に相談しやすい状況になるため、患者様・ご家族様の安心にもつながるものと思っています。
以下に実際のカンファレンスの場面を紹介します。
医師と管理栄養士、WOCの意見をまとめた指導内容を患者様やご家族、関係職種へ提示しています。
2.カンファレンス、指導内容例
【研修案内】 4月20 日(水)19:00 ~20:00
QRコードからお申込みをどうぞ →
マルホ㈱主催 第3回WOCナースによる在宅皮膚疾患WEBセミナー
「スキントラブルのリスクが高い高齢者の皮膚の特徴とスキンケア」
陽だまり訪問看護ステーション 大泉サテライト 皮膚・排泄ケア認定看護師 永治雄太先生
お問い合わせやご相談など、お気軽に下記のLINEから頂けると幸いです !(^^)!
お写真によるWOC相談も承ります!!「友だち追加」QRコードから読取をお願いします。
医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック蒲田・品川・多摩川
野口祥子(のぐちやすこ)
皮膚・排泄ケア認定看護師
mail:y.noguchi@twinheartmedical.com
【7月20日 勉強会のお知らせ】リハ医が考えるこれからの訪問リハ~地域リハの考え方~
在宅リハビリテーションセンター通信
2021年7月20日の勉強会のお知らせ
在宅リハビリテーションセンター副センター長の原田です。
介護報酬改定などで、
大きく介護保険の進み方と地域のリハビリのあり方が変わってきています。
また、医療が進歩することで
地域でのリハビリも以前より対応する患者さんが多様化してきていると思います。
そのような日々現場での悩み
・リハビリを相談する場所がない…
・医療とリハビリをうまくつなげることが出来ない…
・患者さんにリハビリとしての病状説明をして欲しいのにしてもらえない…
など日々の訪問で悩まれることが多いと思います。
その時にセラピストとしてどのように対応すればいいのか、
ケアマネジャーとしてどのように医療と介護をつないだらいいのか、
などを医師でリハビリテーション専門医の高橋がお話させていただきます。
地域にはリハビリが必要な方が多いのに、
地域にリハビリ専門医が少ない問題があります。
また、地域を専門にリハビリ診療を行っている事業所も少ないので
この機会に是非参加いただければと思います。
また、リハビリテーション医とは?
(リハビリテーション医はほとんどの方が大学病院など大きな病院に務めていて
関わることが少ないです)
どのような仕事、役割かを知ることができる機会となりますので、
ご参加いただければと思います。
【申込期日】7月19日(月)まで
申し込み方法
①こちらをクリックして ”ファミクリ勉強会申込フォーム” から申し込みいただけます
②下記のQRコードから申し込みいただけます
在宅リハビリテーションセンター それぞれの役割(医師、相談員、療法士)について
在宅リハビリテーションセンター副センター長の原田です。
在宅リハビリテーションセンターを設立し、1年と数ヶ月がたちました。
皆様のおかげでリハビリ診療のご依頼も増えてきております。
その際に、診療の流れを知りたいやその様なチームなのかと質問をいただことがあります。
質問にお答えするために在宅リハビリテーションセンター(以下、リハビリセンター)のそれぞれの役割についてお伝えいたします。
リハビリセンターのメンバー
リハビリテーション医、相談員、療法士の3名でリハビリセンターとなっております。
それぞれ役割分担があり、チームで診療にあたっております。
リハビリテーション医
高橋 洋(リハビリテーション専門医、指導医)
リハビリ診療を通し、病気、既往歴、生活背景を複合的に診療から病気の診断、障害診断、そして生活の質を上げるためにどのようなリハビリが必要かを判断します。
各職種からの視点や意見をまとめ診断いたします。
その診断の上でリハビリ指示、装具作成、障害者手帳の作成などを行います。
相談員
介護支援専門員の資格を持った相談員が介護+福祉の視点から医療と福祉(介護)の橋渡しを行っています。
診療調整やCMとの診療同席の有無や介護との情報共有を行い、診療と介護が連携できるように調整をいたします。
療法士
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が診療に同席し、生活上での動作を確認、環境設定、介助方法などを指導いたします。
訪問リハビリ担当の療法士やCMさんが診療同席出来なかった際は中継役とし、情報共有を行い、リハビリセンターと訪問リハビリ、ケアプランが同じ方向で進めるようにいたします。
それぞれの役割により、リハビリ医が意見をまとめリハビリ診療と訪問リハビリ、そして本人、ご家族の希望が同じ方向を向き、よりよいリハビリを受けることができるようにいたします。
診療の流れ
リハビリ希望がありましたらリハビリセンターがチームで診療に伺います。
診療では、それぞれの視点からリハビリに必要な情報を集め、リハビリ医が情報をまとめ、どのようなリハビリが必要かを診断いたします。
院外の主治医とも情報提供書で連携をとり、主治医の治療と同じ方向性でリハビリが進むように連携して行きます。
そのため、診療開始時に主治医の情報提供書を頂いております。
リハビリ診療例:
リハビリ診療+装具診療+身体障害者手帳作成を行っている場面です。
セラピストが立位動作確認を行い、その際の状況を伝え、リハビリテーション医が装具を作成するか身体障害者手帳に必要な情報を判断しているところです。
リハビリセンターではそれぞれの役割を大切にし、各事業所と連携し、患者さん、ご家族を支援し、在宅で「やりたいこと」を実現できるようにチームで取り組んで参ります。
現在理学療法士、作業療法士募集しております。概要はこちらをクリックしてください。
また見学も可能ですのでご連絡ください。
在宅リハビリテーションセンター
副センター長・理学療法士 原田
褥瘡の栄養管理
ファミリークリニック 管理栄養士青山です。
3月に在宅患者訪問褥瘡管理指導を開始しますとご案内して以降、何名かの患者様に対してカンファレンスや訪問指導を行いました。今回は、改めて褥瘡改善のための栄養管理についてご紹介します。
1.十分なエネルギーを補給する
褥瘡を治すためにはたくさんのエネルギーが必要になります。
褥瘡の大きさや深さなどにもよりますが、褥瘡があるというだけで通常の1.3〜1.5倍のエネルギー量が必要になります。大盛りご飯は食べられないという少食の方は栄養補助食品などが中心となってもエネルギーの高い物を選んで取り入れましょう。また、効率よくエネルギーを増やすためには油脂類も適度に取り入れていくことが大切です。
2.蛋白質の多い食品を積極的にとる
エネルギーが十分とれていたら、今度は傷を治していくために蛋白質が必要になります。食欲があれば肉や魚、卵や大豆製品など主菜を増やしていただくことが一番効果的です。量がとれない方や嚥下機能が低下している方は豆腐や卵豆腐、茶碗蒸し、プリンやゼリー、ヨーグルト等、蛋白質豊富で食べやすい食品がおすすめです。
3.ビタミンや微量元素も重要です
傷を治す、皮膚を作っていくためには、ビタミン類や鉄や亜鉛などの微量元素も重要です。エネルギーや蛋白質があってもこれらのビタミンや微量元素がないとうまく代謝がすすまず、傷の治りも遅くなってしまいます。野菜や果物、海藻類などをたくさん食べることが大切ですが、量がとれない方はヨーグルトなど鉄分強化されている商品を選んだり、ビタミン類が強化されている野菜ジュースなどを選ぶことで効率よく取り入れることができます。
栄養指導では、上記3点について、対象となる方の嚥下状態や食事量に合わせて必要な栄養を摂るための方法を提案させていただきます。また、必要に応じて医師に栄養剤の処方を提案したり、褥瘡改善に必要な栄養素がとれる栄養補助食品の紹介も行っています。
医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック
在宅リハビリテーションセンター
管理栄養士 青山
糖尿病性腎症重症化予防プログラム
ファミリークリニック 管理栄養士の青山です。
糖尿病食の食事療法については以前のブログでご紹介しましたが、今回は糖尿病性腎症についてのお話です。
糖尿病性腎症とは、糖尿病の合併症の一つです。
腎臓の機能の状態により5段階に分類され、それぞれの状態に合わせて食事療法も変わっていきます。1日〇〇kcalという同じ食事を続けるのではなく、その時々の状態に合わせて食事を変えていかなければいけません。
糖尿病性腎症の食事療法について、簡単に紹介します。
【 糖尿病性腎症の食事療法 】
1.まずは血糖管理が基本。
糖尿病の食事療法の基本的な部分は変わらず注意が必要です。主食・主菜・副菜を揃えてたべたり、間食をしない、規則正しく食事をとることは継続していく必要があります。
2.腎機能に応じて塩分や蛋白質、カリウムなどの制限を行う。
①塩分制限が必要になった場合
塩分は1日6g未満が目標で、汁物や麺類、加工食品などを控える必要がでてきます。
②蛋白質制限が必要になった場合
蛋白質の多い肉や魚などの主菜や牛乳などの乳製品の量は調整が必要です。また、ごは
んやパンなどの主食にも蛋白質は含まれるため、食事全体の蛋白質量を考慮する必要 があります。
③カリウムの制限が必要となった場合
カリウムは生野菜や生果物、豆類などに多く含まれます。調理法や食品選びを工夫する
必要があります。
3.指示エネルギー量が変化する。
2で紹介したように制限が増えてきますが、主食や主菜を減らすだけでは摂取するエネル
ギー量が減ってしまいます。しかし、腎臓の機能を保つためには糖尿病食の時に制限して
いた状況とは異なり、エネルギーを付加していく必要も出てきます。その場合にはどれく
らい、どのような食品で増やすかを考える必要があります。蛋白質で増やせない分、糖質
や脂質でカロリーアップを行うことが多いです。
※おおまかにいうと上記のような食事療法となりますが、腎臓の機能に合わせて血糖を整える食事から腎臓を守る食事に切り替わっていく過渡期の食事のため、そのときそのときで注意事項が変わってきます。糖尿病と診断されたときのままの食事を続けいることも、自己判断で極端な制限を行うこともおすすめできません。腎機能に合わせた食事療法を栄養士と一緒に行っていきましょう。
今回、大田区の糖尿病性腎症重症化予防プログラムに参加することとなりました。ご自宅に書類が届いている方は主治医にご相談のうえご参加ください。半年間、定期的に保健指導を受けることができます。腎機能の悪化を予防し、厳しい食事や生活の制限を行わなくて済むようにしてみませんか?
在宅患者訪問褥瘡管理指導を始めます
ファミリークリニック 管理栄養士青山です。
今回は、当院で新たに開始した取組みの『在宅患者訪問褥瘡管理指導』についてご紹介します。
褥瘡(床ずれ)の治療は、軟膏での治療や外科的治療などに加え、日々の傷のケアや体圧分散、栄養管理など様々な要素を組み合わせて行う必要があります。
当院には総合診療科の医師、皮膚科の医師、管理栄養士に加え皮膚・排泄ケア認定看護師と呼ばれる褥瘡の認定看護師が在籍しています。
重点的な褥瘡管理が必要な患者様を対象に、医師・看護師・管理栄養士がチームを組んで褥瘡管理に関する計画的な指導を行っていく体制を整えました。そこで、今月から『在宅患者訪問褥瘡管理指導』を開始することとなりました。
在宅患者訪問褥瘡管理指導とは
①医師、看護師、管理栄養士が約3ヶ月に1度患者宅に集まって
褥瘡の治療計画の立案や見直しを行います。各カンファレンス日に
在宅患者訪問褥瘡管理指導料750点を算定します。
②医師、看護師、管理栄養士がそれぞれ月1回以上患者宅を訪問し、
治療やケア、栄養管理に関する指導を行います。診療や訪問指導ごと
に医療・介護保険の料金がかかります。
6ヶ月間集中的にチームで介入していきます。
カンファレンス以外に実際に認定看護師や管理栄養士がどのようなことを行うのかイメージしづらいと思いますが、下記のような内容について訪問指導を行います。
当院には医師、褥瘡の認定看護師、管理栄養士が揃っているため、スムーズな情報共有を行うことができます。
また、褥瘡の認定看護師が在籍していますので、地域の訪問看護師さんとの情報共有も密に行っていく予定です。
在宅でも総合病院の褥瘡チーム同樣の褥瘡管理を目指して取り組んでいきますので、褥瘡(床ずれ)の治療にお悩みの方はぜひ当院へご相談ください。
医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック
管理栄養士 青山
〜フレイルと運動について〜在宅リハビリテーションセンター
前回までフレイル(虚弱状態)を 予防・早期発見するチェックシートの活用 と、 栄養の重要性 についてお話しました。
今回はご自宅で気軽にできる運動と組み合わせたフレイル予防・改善についてのお話です。
高齢者におこりやすいフレイルは予防することができると言われており、フレイルになったとしても戻ることが可能とも言われています。
フレイル予防は、筋肉や骨をつくるためのタンパク質を中心としたバランスのよい栄養を食事から摂取することと、軽い運動から始めて適度な運動を行って筋肉量を減少させないことが重要です。
そもそも、筋肉量は20歳ごろをピークに減っていき、80歳代では20歳代の60%に減少すると言われています。
しかし、高齢者であっても適切な運動を行うと、筋力低下に対しては筋力が維持改善されることがわかっています。
運動はお持ちの疾患や身体能力に合ったものから始めることが大切です。
おもな運動として
1,関節や筋肉を柔らかくするストレッチ
2,筋力トレーニング
3,歩行などの有酸素運動(時間をかけて行う低負荷の運動)
4,バランストレーニング
ベッドの上で手足のストレッチや運動を行うことから始まり、椅子に座っての運動、立ち上がっての運動、バランスをとる運動、屋外での長めの歩行、などと少しずつ強度を増やし、無理なく安全に楽しく、継続して行うことが重要です。
一般的な高齢者においては一回30分から40分程度の運動を週2回程度行うとよいとされています。ただし、今まで運動習慣のなかった方や、コロナ自粛によりフレイルになっていらっしゃる方は、1日10分程度の運動を2〜3回にわけて行うことから始めてみましょう。
注意点として、筋力が不十分な状態で、いきなり立ち上がったり、無理に歩行しようとすると転倒や骨折を起こす危険があります。
(運動をはじめる前にはかかりつけ医への相談するとよいでしょう)
運動は食事とセットで行う必要があります。低栄養状態で運動を行っても筋肉がつかないどころか、低栄養状態を助長してしまいます。筋肉をつけるために必要な良質なタンパク質を含むバランス良い食事が必要です。
フレイルの進行を予防するためには、フレイルの悪循環(フレイルサイクル)に乗らないことが予防の第一歩となります。
当院リハビリテーション専門医の診療では、このフレイルサイクルのどこに問題があるかを評価し問題点を抽出し、介入方法などをご提案します。
フレイルがご不安な方、食事量の判断やどんな運動をしていいのかわからない、といったお悩みの場合は、ぜひリハビリ専門医のリハビリ診療にてご相談ください。
お問合せ先
双愛会 ファミリークリニック
リハビリテーションセンター
原田 俊
電話番号:03-5480-1810
reha@twinheartmedical.com
🍙糖尿病の食事療法の基本🍙
ファミリークリニック 管理栄養士の青山です。
糖尿病食というと『食事制限』というイメージがあるかもしれませんが、食べる量やタイミング、組み合わせ次第でいろいろなものを食べることができます。
今回は、糖尿病の食事療法の基本についてのお話です。
1.食事は抜かない!規則正しく3食たべる。
食事の回数や食事時間が日々違う場合、血糖の変動が大きくなります。
いつもだいたい決まった時間に食べることが大切です。また、1日分の栄養を一度にとることも血糖の急上昇に繋がります。朝昼夕3回に分けて、同じくらいの量を食べるようにしましょう。間食も血糖の上昇につながるので、少量の果物やおやつは食後のデザート程度にしましょう。
2.食事は主食・主菜・副菜そろえてバランスよく
毎食1汁3菜用意するのはとても大変ですよね。
1つの料理でも上記3つの中から1種類ずつ入れるように意識してみましょう。
例)納豆ご飯 → 納豆ご飯+ほうれん草のおひ浸しなどの野菜料理1品
牛丼 → 牛丼+サラダ または ねぎだく
かけそば → 鶏肉や白菜などの野菜も入れた具だくさん蕎麦
ジャムパン → サンドイッチ(ハム野菜サンド)
3.糖質の量には注意
様々な食品のうち、糖質の多い食品が多くなると血糖の上昇にもつながります。
主食(ご飯、パン、麺類)だけでなく果物、芋類、飲み物にも注意が必要です。
おかずに芋類が入る場合や、食事で果物を食べる場合には、主食を控えめにして調整しましょう。また、果物の入ったジュースや甘いコーヒー、スポーツドリンクなどにも注意が必要です。今は0カロリーや無糖の商品も増えていますので、そういった商品を選ぶようにしましょう。
4.腹八分目!ご自身に合った食事量を意識しましょう。
1人ひとりにとって適切な量というものもあります。先生からの指示エネルギー量をもう1度確認してみましょう。エネルギー量の目安は、 標準体重{身長(m)×身長(m)×22}×25〜30kcal です。
※活動量が少ない方や体重が増えてきている方は標準体重×25がお勧めです。
糖尿病の方に限らず、健康な方であっても上記4つの項目を意識することで生活習慣病の予防に繋がります。糖尿病食は健康食。頭の片隅に置いて、毎日でなくても日々少しずつ気をつけていきましょう。個別の食事療法については医師や管理栄養士にご相談ください。
医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック
在宅リハビリテーションセンター
管理栄養士 青山
👹栄養”豆”知識〜節分行事食〜👹
ファミリークリニック管理栄養士の青山です。
もうすぐ節分ということで、直前ですが節分で食べられる料理についてご紹介します。
◯豆
豆まきの豆を食べるのは、福を取り込んで1年健康に過ごせるようにとの願いが込められています。炒った大豆が一般的ですが、落花生を使う地域もあります。
◯恵方巻
元々は関西ではじまり、コンビニやスーパーで広く販売されるようになったことで、とても有名になりました。七福にちなんで7種の具をいれるようです。
◯イワシ
鬼はイワシと柊が苦手とされていて、節分には柊に焼いたいわしの頭を刺した「焼嗅(やいかがし)」を玄関先に飾る風習があります。これは、鬼(災い)が入ってこないようにするおまじないです。これにちなんで、いわし料理を食べる風習もあります。塩焼きや蒲焼き、丸干しを焼いたりしてもおいしいですね。
◯けんちん汁
主に関東地方の寒い冬の行事に食べるけんちん汁。野菜をごま油で炒めて、出汁で煮込んだ料理です。建長寺(けんちょうじ)というお寺の精進料理が由来とも言われていますます。縁起物というよりも寒い時期に身体を温めるために食べられていたようです。こんにゃくは身体の中をきれいにするという意味で大晦日や節分に食べられる食品なので、けんちん汁に入れると効果UPですね。
◯節分そば
節分は旧暦の大晦日に当たる日です。大晦日に年越しそばを食べるように節分にもそばを食べる習慣があります。厄を断ち切る、健康祈願、運気向上などの願いが込められているようです。
【 食べやすくするポイント 】
行事食はご自宅で過ごす高齢の方にも楽しんで頂きたいものですが、恵方巻にかぶりついたりするのは正月の餅同樣、噛んだり飲み込んだりする力の弱い方には難易度が高い料理です。そこで節分の行事食を少し食べやすくするポイントを合わせてご紹介します。
◯豆
炒った大豆は固く、噛む力が弱い方はそのまま飲み込んで窒息してしまう危険もあります。煮豆やゆで落花生、たまごボーロなどで代用してもいいのではないでしょうか。
◯恵方巻
海苔巻1本そのまま食べるのではなく、普通の太巻き寿司のように食べやすい大きさにカットして食べるのもおすすめです。また、板海苔で巻くのではなく、刻み海苔や青のりをまぶして海苔巻のような見た目にしてもらったり、中に巻く具材も刻んだものを並べて巻くをいうのもオススメです。
◯イワシ料理
イワシは骨も多く、調理法によってはぱさついて食べにくくなってしまいます。そのため、イワシはつみれにして食べていただくことをオススメします。
◯けんちん汁や蕎麦
水分でムセてしまう方は、けんちん汁や蕎麦はムセ(誤嚥)に注意です。片栗粉やとろみ剤でつゆにとろみをつけると良いでしょう。麺は1/2や1/3サイズに短めにすると勢いよく吸い込まずに済みます。また、けんちん汁は野菜やこんにゃくなど食物繊維をたくさんとることができますが、噛む力や飲み込む力が弱い方は、ごぼうやこんにゃくは避け、大根・人参・玉ねぎ・豆腐など食べやすい具材だけ盛り付けるようにしましょう。
全く同じものでなくても、行事食の雰囲気を楽しんで頂くことも大切です。食べやすくする一工夫をして、ご家族皆さんで季節の食事を楽しんでいただけたらと思います。
医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック
管理栄養士 青山