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2020.04.01

言語聴覚士の仕事紹介について

こんにちは。言語聴覚士の小杉です。

今回は言語聴覚士の仕事についてをご紹介します。

言語聴覚士は英語でSpeech-Language-Hearing Therapist と言われており、STと略されています。言語聴覚士の仕事は、言語、聴覚、音声、認知、発達、高次脳機能、摂食・嚥下に関するリハビリを行うことになります。

言語聴覚士が働いている分野は大きく3箇所あります。
①病院やクリニック等のリハビリテーション分野
 脳血管疾患や神経難病、癌の術後、肺炎など、罹患後のリハビリを提供する分野になります。主には、失語症や構音障害等のコミュニケーションのリハビリ、また摂食・嚥下障害等の食べるためのリハビリ、また脳血管疾患等による高次脳機能障害(注意力・記憶力・遂行機能等)のリハビリを行っています。

②聴覚分野
 補聴器のフィッティングや人工内耳等の使用による、機器類の調整などを行っている。
 高齢になると、耳が聞こえにくくなる難聴となるケースがあります。高音域の音が聞こえづらくなり(代表的なもので言えば体温計の通知音)、人との会話も聞こえづらくなる方もいらっしゃいます。その場合、集音器や補聴器を使用することが検討されます。
補聴器がより生活に馴染んで使うようになりためには、どの音を大きくし、どの音を小さめにするのかの調整(フィッティング)が必要になってきます。眼鏡よりも複雑な調整になるため、購入したが、うるさくて使ってないという方も時々耳にすることがあります。
 分野的には耳鼻咽喉科に所属されることもあり、嚥下機能の評価を行っている場合もあると聞いたことがあります。

③小児の発達の分野
 未熟児や難病による身体不自由児の言語発達に対する指導として療育や教育機関で働いています。
 脳性麻痺や神経難病等により、コミュニケーション機能や嚥下面のフォローをされている事に加え、発達障害の分野でも活躍されている方がいます。
 健常児でも、どもってしまう吃音(きつおん)や、特定の音がひずんでしまう構音障害など、就学前に練習をされることが多いです。言葉のリハビリを実施する目安は5歳前後と言われています。発達状況に合わせてのリハビリとなります。
 子供の発達障害については、3歳児健診や就学児健診でスクリーニングされることが多いです。実際の健診会場には言語聴覚士はいませんが、その後のフォローとして紹介された先にいることが多いです。発達面に不安のある方は、保健所等で相談をいただくと、紹介していただけると思います。

さて、当院での言語聴覚士の仕事は、ご紹介をした①のリハビリテーションの分野となります。当院は訪問リハビリになりますので、介護保険、医療保険での介入となります。
病院で行っていたリハビリの継続や、進行疾患などの予防のためのリハビリとしてご活用いただけたらと思います。
また、小児に関するリハビリにつきましては、療育の先生の指導に基づき、日常的なフォローが必要な場合に介入させていただくことが出来ますので、個別にご相談下さい。
これから具体的に、どのような方が対象となってくるのか、何回かに分けてご紹介していきたいと考えております。

訪問リハビリテーションに興味のある方は
理学療法士 原田までご連絡ください
s.harada@twinheartmedical.com