大森赤十字病院との症例検討会を開催しました
こんにちは。
看護師の神林です。
11月27日に大森赤十字病院にて症例検討会を行いました。
ご本人の自宅で家族の顔を見ながら在宅療養を続けていきたいというご希望に対して、医師や看護師、理学療法士、作業療法士などでそれぞれができることを改めて整理していきました。
また、ご本人から「お子様の宿題をみる、TVで談笑する、散歩や映画に行く、といった在宅に戻ってからは当たり前にできていたことがひとつひとつやれていくことが嬉しい」とお話をいただいたことを関係者に共有いたしました。
このような振り返りによって、在宅から入院後の患者・家族の気持ちの変化や介入当時には気づかなかった「気づき」が露わになります。
在宅で起きた事象を事細かに申し送りができれば良いのですが、限られた情報(診療情報提供書・看護サマリー)の中で、どんな情報を残すべきか考えさせられる症例でした。
自分自身も病院勤務の際にそうでしたが、在宅医療の実情はまだまだ病院には伝わらない・イメージできないという印象が強いようです。
在宅の実情を少しでも知ってもらえるよう「看護師目線」で情報を発信できればと思います。
看護師
神林 顕
在宅緩和ケアチームの疼痛緩和治療について
こんにちは、看護部の杉野です。
今回は在宅緩和ケアチームの主たる治療方法でもある「麻薬の投与」について説明します。
麻薬の投与経路には、経口投与(内服薬)、直腸内投与(坐薬)、経皮投与(貼付薬)、持続皮下注射、持続静脈注射などがあります。使用する薬物の種類と効能により最適な投与経路を選択します。
ここまでは教科書的な一般論なのですが、在宅緩和ケアチームではこれに加えて様々な判断を行っています。
例えば、
・服薬管理能力が低下した患者の痛みの管理をどうするか?
・薬の準備が難しい独居患者さんのレスキュー投与(痛みが強いときの頓服)をどうするか?
患者さんの療養状況に合わせて訪問医師、訪問看護師、時には介護支援専門員(ケアマネジャー)と協議しながら最適な痛みの緩和方法を選択します。
なかでも当法人の行う麻薬の持続注射に関しては、患者さんの「使いやすさ」にこだわって、バルーンインフューザーを第一選択としています。
麻薬管理の安全性にも配慮し、提携薬局の無菌調剤室で薬剤を充填したポンプを患者さんのご自宅に配達します。
*写真はデモ用製品です。
在宅緩和ケアチームで行う痛みの管理ついては、ファミリークリニック蒲田、ファミリークリニック品川それぞれの地域連携室にお問い合わせください。
看護部 杉野