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2023.03.31

~外用薬を選ぶときのコツ~月刊*ファミクリWOCかわら版4月号_vol.30


WOC(ウォック)とは、褥瘡をはじめあらゆる創傷とストーマ、失禁分野について専門性の高い看護を実践できる看護師の通称です

2023年4月(Vol.30)

春が来ました!Spring has come!「 春が来た」というそれだけで気持ちが弾みます 🌸 今年は飲食や滞在に制限のないお花見が楽しめますね。お天気の良い日におにぎり  🍙 をもって出かけたいですね 😊

 当院にはWOCの公式LINEがあり、褥瘡や創傷の局所の写真と共に「外用は何がいいですか?」というご質問が送られてきます。当院の医師からも「軟膏や外用がぜんっぜんわかんなくて!」と相談に来られます。
そんな時、「まずはこれを使用すれば大丈夫!」・・・な~んていう外用薬があれば良いのですが、それも難しい問題でして・・・  💦
しかし、今回創面や創部(滲出液)の状態を観察し、アセスメント力を高めてもらうために選択肢を狭めてみますので、参考にされてくださいね!
1.外用薬の9割以上は基剤でできている

外用薬や軟膏は主薬と基剤でできています。その割合はおよそ主薬が5~10%、基剤が90%以上を占めているといわれ、創面に接触する大部分は基剤のため、基剤で滲出液をコントロールして適切な湿潤環境を保つことが治癒改善を高めると言われています。

患者さんの全身状態やADL、栄養状態と局所の状態(感染はしていないか、壊死組織はあるのか、滲出液はどのくらいあるのか)を聴き取りながら適切な外用薬を検討していますが、在宅では限られた時間と資源の中で患者さんの命を守りながら、患者さんとご家族に最適なケアを届けることが先決となります。写真のように壊死組織が付着している場合は、感染や感染の一歩手前を伴う場合が多いため、上記3薬を選択肢として掲げています。
ポイントは深い褥瘡ほど透過性のない外用を選ぶことでしょうか(私見です 💦)

お問い合わせやご相談など、お気軽に下記のLINEから頂けると幸いです (^^♪

医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック蒲田・品川・多摩川
野口祥子(のぐちやすこ)
皮膚・排泄ケア認定看護師