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2019.12.26

【医事課】インフルエンザ予防投与時の保険診療ルール

今年も残りわずかとなりました。
医事課 船生です。

来年は2年に1回の診療報酬改定が行われ、医事課にとっては通常以上に忙しい年度となります。

さらに、今、流行注意期であるインフルエンザも年明けには、例年でいけば流行期になっていきます。

インフルエンザに罹患すると集団感染がおこるため、皆様、年末年始は体調管理に気を付けてください。

対策としては、こまめな手洗い、室内の加湿・換気、十分な休養、栄養、水分補給さらには、外出時のマスクの着用等、自身を守りましょう!

ということで、今回はインフルエンザについて書いてみることにしました。

インフルエンザに罹患すると高熱、関節痛、倦怠感、咳等が強く現れます。
小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している人では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。

インフルエンザワクチンを予防接種することで基本的には重症化を防ぐことができます。

しかし、それでもかかったかもしれない場合には、医療機関では下記のことを行います。

・インフルエンザ簡易キットによる検査
・感染していたらインフルエンザ薬の投与

ここからは保険診療のルールについてです。
インフルエンザ予防投与についてはなかなか保険診療ルールがわからないこともあるかとは思うため、下記に記載します。

【予防投与について】
・65歳以上
・気管支喘息、COPDなどの慢性の呼吸器疾患
・心不全、狭心症などの慢性の心臓病
・糖尿病などの代謝性疾患
・慢性腎臓病
などの方で、家族を含め同居している人がインフルエンザにかかった場合や
・入学試験、採用試験前
など重要な節目を控えている方等に予防投与が行われます。

※予防投与は保険を使うことができない為、自費診療となります。
(ただし、混合診療外です)

当院としては以下の流れで予防投与を行います。

・予防投与される方の診察を行います。
・インフルエンザ薬の予防投与について理解・同意をいただいた上で、処方いたします。
・予防投与診察代として¥4000-の費用がかかります。
・さらに院外処方のため、薬局でもインフルエンザ予防薬の自費代金がかかります。

このことからも、生活にさらなる出費が降りかかってしまいますので、各自がインフルエンザ対策をしっかりと行い、良い年末年始をお過ごしください。

医事課
課長 船生